☆よく噛むことの効果について☆
2020年10月26日
おはようございます。
保育士の片岡です。
だんだん寒くなってきましたね。
風邪にも気をつけてください。
今回は「よく噛むことの効果」についてお話したいと思います。
皆さんは、よく噛むことに様々な効果があることをご存知でしょうか。
「よく噛んで食べる」ことは、健康にとって実に様々な良い効果があります。
よく噛むことによって、食べ物の消化を助けたり、脳を刺激して発達を促したり、病気の予防をしたりします。
たくさんのメリットがあります。
噛む効果は、「ヒミコノハガイーゼ」に合わせてご紹介します。
「ヒ」:肥満防止
ゆっくりよく噛んで食べることで、食べ過ぎを防ぎ、肥満防止につながります。
「ミ」:味覚の発達
食べ物の形や固さを感じることができ、味がよくわかるようになるなど味覚が発達します。
「コ」:言葉の発達
口の周りの筋肉をよく使うことで、あごの発達を助け、表情が豊かになったり、言葉の発音がきれいになったりします。
「ノ」:脳の発達
脳に流れる血液の量が増えるので、子供は脳が発達し、大人は物忘れを予防することができます。
「ハ」:歯の病気予防
よく噛むと、唾液がたくさん出ます。
唾液には食べ物のカスや細菌を洗い流す作用もあり、むし歯や歯肉炎の予防につながります。
「ガ」:ガンの予防
唾液に含まれるペルオキシダーセという酵素が、食品の発ガン性を抑えるので、ガンの予防に繋がる可能性があります。
「イー」:胃腸快調
消化を助け、食べ過ぎを防ぎます。
また胃腸の働きを活発にします。
「ゼ」:全力投球
身体が活発になり、力いっぱい仕事や遊びに集中できます。
よく噛んで食べるための工夫としては、
急いで食べないゆっくりと味わって食べましょう。
食べ物によって噛みごたえは違います。
噛みごたえのある食べ物は、ひと口30回を目安によく噛んで食べましょう。
飲み物で流しこまない。
食べ物が口の中にある時は、飲み物を摂らないようにしましょう。
飲み物で流し込んでしまうと、食べたものが細かくならないうちに胃に送られてしまうので消化によくありません。
よく噛むと、食べ物が細かくなり、自然に飲みこめるようになります。
よく噛む習慣は発育期から 噛む回数が減ったことにより、現代人のあごは昔の人に比べ、小さくほっそりしてしまいました。
その影響で、最近の発育期の子どもたちは、永久歯が生えるスペースが不足し、歯並びが悪くなったり、咬合異常(噛み合わせが安定しないこと)になりがちです。
さらに大人になって第三大臼歯(親知らず)の生え方の異常により、抜歯せざるをえなくなる場合もあります。
そうならないためにも、強く、しっかりしたあごをつくる必要があります。
離乳食の頃から歯の発育にあわせた、よく噛んで味わうことのできるメニューを考え、また、加熱時間を加減して適度な歯ごたえを残すようにします。
さらに、しっかり噛むことができる丈夫な歯をつくるために、カルシウムやたんぱく質を充分にとることを心がけることが大切です。
もちろんよく噛むことが大切なのは、ご年配の方も同じです。
自分の口に合う義歯(入れ歯)の装着により、よく噛む食事をすることが、認知症、いわゆるボケを防ぐといわれています。噛むことによる様々な効果を考えると、なるほどとうなずいていただけると思います。
逆に合わなくなった義歯を使っていると咀嚼機能を低下させますから、認知症患者の場合、その状態の悪化がみられるといったこともあります。
全身の健康維持に、噛むことは大きな関わりがあります。
入れ歯が合わなくなってきたなと感じたら、ご相談ください。
このように、噛むという作業は、健康のためにとても大切ですが、そのためにも丈夫な歯をもつことは不可欠です。
健康な歯が、健康な身体をつくります。
常に口腔ケアを心がけてください。
また、噛みごたえのあるものをよく噛んで食べる、ゆっくりと時間をかけて食事をするということを実践してみてください。
ひとくち食べ物を口に入れたら、30回から50回噛むのが理想的です。
好き嫌いなくバランスよく食べることも大切です。
まずは、噛むことを今より少し意識していただければと思います。