2023年03月18日
こんにちは。保育士の石野です(*^-^*)
今年は〝10年に一度レベル″と言われる大量の花粉が飛散しておりますが、皆さんはどんな対策をされていますか。また、14日には東京で「桜の開花」が宣言されましたね!こちらも統計開始以来、2020年、2021年と並び最も早い記録だそうです。
さて、今回は根管治療についてお話させていただきます。
私たちの歯はもともと骨に刺さっていて、そこから栄養をとることで大きくなったり虫歯菌から身を守ったりしています。栄養をとるために歯の根っこから伸びている管のことを「根管」といいます。根管には歯の神経(歯髄)が通っていて、神経があることで痛みを感じることができます。
根管治療とは、簡単に言うとこの「管」をきれいにする治療のことで、歯の根管の中にある「虫歯に感染した歯の神経」「細菌」「過去に詰めた古い充填剤」等を除去していく、歯科の治療方法です。
虫歯が進行すると、歯の神経(歯髄)まで達します。こうなってしまうと虫歯菌が感染した神経を取り除き、根管(神経が入っている管)を綺麗に清掃してから被せ物をする治療を行います。
治療の流れとしては…
①虫歯の部分を削り、根管内を専用の道具で清掃し、さらに殺菌します。
保険診療の場合、この清掃と殺菌は何度か通院しながら繰り返します。
自費診療の場合、1回で清掃と殺菌を終えられることもあります。
②清掃・殺菌した根管内に、すき間なく薬剤を充填し、封鎖します。
③歯の破折を防ぐため、「コア」と呼ばれる土台と、仮歯を取り付けます。
④型取りをし、被せ物を作製・取り付けます。
一見簡単な処置のように思えますが、「根管を綺麗に清掃する作業」は非常に困難を極めます。なぜなら、根管は非常に複雑に入り組んでおり、しっかり清掃を行わなければ、「痛み」「腫れ」などの原因となり、「根尖病巣」という病気にもなるためです。
当院ではマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を利用しており、複雑な根管内をしっかり目で確認しながら治療を行っております。マイクロスコープについては前回のブログでお話しておりますので、参考になさってください。
そして、CTを用いることで、立体的に歯根や根管の形態、根尖病巣の有無や大きさを精確に判断し根管内を隅々まで殺菌消毒することが可能になります。
また、再感染や再治療を回避するために「ラバーダム防湿」も行っております。
ラバーダム防湿とは、治療する歯以外を薄いゴム製シートで覆いかぶせて口腔内の唾液や細菌による治療部位への感染を防止する道具です。
ラバーダムを使用することで、様々な口腔内細菌が根管に侵入するのを防ぎ、無菌的な処置を行うことが可能になります。つまり、ラバーダム防湿は、根管治療を成功させるためには必須のものです。
最後に、自費診療にはなりますが月に2回、外部からの専門医による根管治療も行っております。まずはお気軽にお問い合わせください。