医院ブログ

047-431-4721

キービジュアル

TCHについて

2023年06月24日

皆さんこんにちは!歯科衛生士の嶋です。

今回は歯列接触癖(TCH)についてお話をしていきます。

TCHとは?!
「Tooth Contacting Habit」の略で食事以外で上と下の歯を接触させる癖のことです。つねに首や肩が凝っている、口を開けるときにあごの関節の音がしたり開けると痛いという方の多くにTCHはみられます。

 

食事で物を噛むとき以外は上下の歯は触れないのが正常で、リラックスした状態では上の歯と下の歯は1~3mm程度離れているのが良い状態とされています。

このことをお伝えすると「口を閉じるときは咬んでいるのが普通なのでは?」と驚かれる方が結構いらっしゃいます。何もしていないときの口の状態なんて意識したことがないという方のほうがはるかに多く、気づきにくいものです。

 

ここでTCHがあるかどうか確かめるための簡単なテストがあります!
ぜひ皆さん試しに行ってみてください!
上下の歯を当てずに5分間、口を閉じてみてください。つい咬みたくなる、なんだか落ち着かないという方は普段上下の歯を当てている、つまりTCHの可能性があります。

このTCHは頻繁に歯をあてている何気ない癖ですが、特に強く咬まずにとも歯が当たっているだけで多くの不調をもたらすことが分かってきました。上下の歯が正常よりも長い時間接している、ただそれだけのことが多くの問題を引き起こします。

 

上下の歯の接触している時間は1日のうちどのくらいだと思いますか?!
1日20分以内が正常と言われます。

この時間は食事の際に食物を咀嚼して歯が触れる時間を含みます。咬んでいる時間が長くなると様々な症状が現れます。

 

歯や全身への影響で以下の症状があります。

・歯が激しく擦り減る
・歯に亀裂が入る
・歯と歯茎の間が下がり歯がしみる
・歯の詰め物がよく取れる
・頬の内側に圧痕がある
・舌がギザギザな形をしている
・歯が当たっているときには歯の根を支えている歯根膜が圧迫されるため血流が悪くなります。歯根膜の血流障害が続くと歯の知覚過敏や咬合痛(咬むと痛い)、歯が浮いた感じがする
・歯根膜の血流障害は歯周病の進行を早める
・歯が接触することで顎関節が圧迫を受け、顎関節の血流が障害されることで顎関節症の原因にもなる
・歯が当たるときには例え軽く当たっただけでも口を閉じる筋肉は緊張する、口を閉じる筋肉が緊張している時間が長くなると連携して働く首や肩の筋肉も緊張してコリが生じやすくなる

まずは認識することが大切です!
歯ぎしりやTCHは無意識に行なっていることが多いため、症状が重くなるまで気づけなかったり、そもそも歯ぎしりやTCHが原因であることを認識されていない方も少なくありません。
そのため、まずは自分が歯ぎしりやTCHをしているかどうかを認識し、把握することが改善のための第一歩となります。

 

【対策】
・日常生活で無意識に歯ぎしりや食いしばりをしている方は、自分が無意識にTCHをしてしまっている場所や見えるところに張り紙(歯を離す)をします。

・就寝中の歯ぎしりから自分の歯や被せ物などを守る手段として、歯ぎしり用のマウスピース(ナイトガード)を装着して防ぐ方法があります。
マウスピースを歯に装着して寝ることで、歯ぎしりによる過剰な力をマウスピースが分散します。
歯ぎしり用のマウスピースは歯医者にて保険診療内で作成することができます。

当院では、患者様の状態に合わせたアドバイスや治療を提供しておりますので、TCHで何か気になる症状がございましたら当院へお問い合わせください!

個別相談へのご案内

診療時間
午前: 9:00~13:00
午後:14:30~18:00
  • ※ △土曜:9:00~17:00
  • ▲日曜:9:00~12:00/13:00~16:00
  • ※ 祝日は休診

047-431-4721

このページの先頭に戻る