姿勢と誤嚥(ごえん)の関係性
2022年01月31日
みなさんこんにちは。
市川ビルさとう歯科医院 青木です。
本日は姿勢と誤嚥についてお話いたします。
基本的に「上を向いていると飲み込みにくい」と言われております。
それはなぜなのか?
順を追って説明します!
気管(空気の通り道)にモノが入ることを誤嚥(ごえん)といいます。誤嚥してしまうと気管に入ってきたものを外に出そうとする反射が起こります。これがムセるという現象です。
多くの方は急いで飲み物を飲むときなどムセた経験があると思います。その時の姿勢を思い出してみましょう。上を向いて飲んでいた時ではないでしょうか?
人は普段まっすぐ向いているとき、呼吸を行うために咽頭口(気管の入り口)が開いた状態になっております。飲み込みをする時に咽頭蓋(いんとうがい)と呼ばれる蓋が倒れて咽頭口を塞ぐことで気管に飲み物や食べ物が入るのを防いでいます。(図1)
しかし、上を向いた姿勢だとまっすぐ立った状態よりも
咽頭口が広くなってしまいます。そるとまっすぐ立っている時より
咽頭蓋が咽頭口を塞ごうとしても隙間ができやすくなり、食べ物や飲み物が気管の方に入ってしまいます。(図2)
最後に下を向くとどうでしょうか?下を向くと上を向いた時とは逆に咽頭口は狭くなります。そのため、飲み込むときに咽頭蓋がしっかり咽頭口を塞ぎ、食べ物が気管に入るのを防ぎやすくなっています。(図3)
誤嚥をしてしまうと、どうなってしまうかは以下の記事に詳しく書いてありますので
興味のある方はそちらもご覧ください。
今回は以上になります。
今後も皆さんのお役に立つ情報を掲載していきますので
是非ご覧ください!
それでは!