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歯の白濁

2023年02月4日

こんにちは、歯科医師の堀井です。

今回は歯の白濁についてのお話です。

歯の表面の白い斑点の見た目が気になるというお悩みをお持ちの方はよくいらっしゃいます。
これは歯科での治療が可能です。

歯の表面が白っぽく見える状態はホワイトスポット(WHite Spot Lesions)とも呼ばれます。

ホワイトスポットの原因には大きく
・初期のう蝕
・エナメル質形成不全症
2つの原因があります。

初期う蝕が原因の白斑は表面がザラザラしていて、光沢がない場合が多く、虫歯以外が原因のものは通常の歯の様に表面がツルツルしている傾向があります。

初期う蝕は、歯の表面に汚れが溜まった状態が長く続き、その下の歯の表面が徐々に溶かされてしまうことが原因で白濁が生じます。
これは歯磨きがし難い歯の根元付近によく見られます。

初期う蝕による白濁は何も対策をしなければ虫歯が進行してしまいますが、歯科医院でしっかり対策をすれば進行を止めることができます。
ご家庭では飲み物を含めた食生活の見直し、歯磨き方法の改善をおこない、虫歯の進行を予防します。
歯科医院では歯のクリーニングやフッ素塗布を行います。

エナメル質形成不全は、歯の表面のエナメル質が生まれつきうまく作られないことで、白く白濁したり茶色くなったりします。
名前の通りエナメル質の形成が不十分なため、その部分の質が弱くなります。

これは永久歯にも乳歯にもみられます。
小さな頃からずっとある白い斑点模様のものは、エナメル質形成不全の可能性が高くなります。

エナメル質形成不全の原因を大きく分けると、遺伝子に起因するものと遺伝子に起因しないも
のに分かれます。

前者は遺伝性エナメル質形成不全症で、すべての歯に症状が見られます。

後者はエナメル芽細胞という、エナメル質を作る細胞の機能が障害されたために引き起こされるエナメル質減形成、あるいは石灰化不全のことを言い、総じてエナメル質形成不全と呼ばれています。

局所的な原因としては乳歯を転んでぶつけたり、根っこの先に炎症がおきたことがあると後から生える永久歯に影響を及ぼすことがあります。

白濁の治療法は従来までは、予防処置を行うか、歯を削って被せ物を作るかまたはコンポジットレジンと呼ばれる詰め物をするしかありませんでしたが、アイコンという新しい治療法では歯を削らずに治療し見た目を改善することができます。

アイコンは、酸によってミネラルが溶け出したしたエナメル質に薬剤をしみこませることによって、歯を削ることなく白濁を改善することができます。

また、アイコンはエナメル質を補強して酸性になるのを防ぎ、ホワイトスポットの再発を防止する効果もあります。
ご興味のある方はぜひご相談してください。

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