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口腔機能発達不全症について

2022年10月10日

皆さんこんにちは!歯科衛生士の嶋です。

朝夕冷え込む季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

今回は、口腔機能発達不全症についてお話しします。
お口は、「話す」「食べる」「呼吸する」などの重要な役割があるので、子どもの頃からお口の健康管理がその人の人生にとって大きな影響を及ぼしています。

「口腔機能」とは、「食べる機能」「話す機能」「呼吸する機能」のことで、これらの機能が正常に獲得できていない状態のことを「口腔機能発達不全症」といいます。この傾向が見られるお子さんには、乳幼児期からの口腔機能の正常な発達を促すように指導する必要がありますが、その必要性があるお子さんが近年とても増えています。乳幼児のお口の機能は、放っておいて自然に発達するものではなく、哺乳・離乳の時期から始まり、段階的に正しい飲み込みなどが出来ていることによって徐々に発達していくものになります。

歯科医院では、お口の機能の成長発達を阻害するものとして、大きく3つの要因に分けて考えます。

一つ目は「乳児嚥下の残存」です。

「嚥下」(えんげ)とは飲み込むことで、乳児嚥下の残存とは、「月齢は成長しているのに、赤ちゃんのような飲み込み方がそのまま残っている状態」ということになります。本来ならば月齢が進むにつれて、その時期に獲得したい口腔機能に合わせた離乳が必要になってきますが、いくつかの要因でこの成長を阻害してしまうことがあります。

二つ目は「口呼吸」です。

鼻呼吸ができず、口で呼吸をしていることです。本来は口は呼吸をする器官ではないのです。鼻呼吸と比べると、雑菌やほこりなどを含む乾燥した冷たい空気が直接肺に入り、酸素が供給しにくい状態になってしまいます。また雑菌やウイルスも直接取り込まれるため、風邪をひきやすい、口が乾燥する(虫歯や歯周病も悪化しやすいです!)など多くの弊害があるといわれています。
正常な鼻呼吸ができず、口呼吸をする習慣があると、舌のポジションが低位な状態(低位舌)になりやすく、嚥下の機能発達に悪影響を及ぼします。

三つ目は「低位舌」です。

舌のポジションはもっとも重要で、普段から舌の先が「スポット」と呼ばれる場所に触れており、嚥下(飲み込む)の際には、上あごにしっかり密着するように挙上されるのがとても大事です。もともと舌の動きが悪いケースでは、舌小帯と呼ばれる舌の裏側のスジが正常より短いことがあります。ケースによっては切除の必要もでてきます。また低位舌は口呼吸と関係しており、歯並びにも関係しています。

この3つの要因はお互いに影響し合っていて、結果として「口腔機能発達不全症」の状態になってしまいます。ケータイを触ったり、ゲームをしたりと、口を訓練する機会が減り、姿勢を悪くするものが増えていますが、お家でできるトレーニングを行うことによって、機能改善が図れます!
当院では、お子さんの正常な機能発達が得られるように「お口の機能の正しい発達を促す指導」を行っています。ケースによっては舌の動きを改善するような本格的なトレーニングなどをする必要もあります。口腔筋機能療法と呼ばれており、乳幼児期のお口の機能の正常な発達は、結果的に綺麗な歯並びにもつながります!

うちの子はどうなのかな?と心配になることもあると思います。医院では、子ども歯科専門があります!そこでは、先生から歯並びや矯正関連についての相談会も開催しています!!気になる方やご興味のある方は、ぜひスタッフにお声がけ下さい!

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