酸蝕症とは?
2021年04月22日
〇酸蝕症とは?
突然ですが、皆さんは「酸蝕症」という病気をご存知ですか?
酸蝕症とは、虫歯とは違い、身近な酸性の食べ物や飲み物、胃液などによって歯が溶かされる疾患です。
また酸蝕症は虫歯と歯周病に次ぐ第三の歯の疾患と考えられており、罹患率は26.1%、つまり国民の4分の1が酸蝕症であるといわれています。(2014年発表)
〇酸蝕症の症状とは?
酸蝕症にかかった歯には次のような特徴が見られます。
・知覚過敏を起こして冷たいものがしみやすい
・歯全体が丸みを帯びる
・エナメル質が濁って見えたり、内部の象牙質が透けて見えたりする
・前歯の表面がスベスベしてツヤがある
・前歯の先端部分が透けており、ヒビが入ったり、欠けたり、ザラついたりする
・酸蝕により奥歯のすり減りが加速し、深い溝やへこみがみられる
〇酸蝕症の原因とは?
歯のエナメル質という外側の一番硬い部分が溶けると言われているpH5〜5.7の酸性溶液に長時間、頻回にさらされると発症します。
①外因性(体の外からくる原因)
・ビタミン剤やアスピリン等の酸性薬剤の服用
・スポーツドリンクや炭酸水、果物、酢など、酸の強い食品の摂りすぎ
②内因性(身体の内からくる原因)
・逆流性食道炎
・摂食障害(拒食症、過食症、嘔吐、反芻癖)
→これは医科での治療が必要となります⚠️
〇どんな食べ物や飲み物が酸が強い?
炭酸飲料や果物は歯が溶けるリスクが高いので、食べ過ぎ、飲み過ぎには注意しましょう!
〇酸蝕症の対応策とは?
①ダラダラ食べ、チビチビ飲みをしない
②寝る前に食べたり飲んだりすることは控える
③口の中に酸性の物を入れた直後は歯磨きをしない
④唾液の緩衝能(唾液を正常なpHに保とうとする
⑤フッ化物を活用する