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顎関節症について

2021年04月26日


皆さんこんにちは!歯科衛生士の嶋です。
今回は顎関節症についてお話ししていきます。

普段日常生活を送る中で、このような症状に悩ませている方はいませんか?
①顎が痛い
②顎が疲れる
③音がする・違和感がある
④口を開けられない

このような症状がある場合、顎関節症の疑いがあります。
顎関節症と聞くと、顎関節に異常が起きていると想像されるかもしれせんが、顎関節症にもいろんな種類があります。

①筋肉痛タイプ

②ねんざタイプ

③クッションのずれタイプ

④骨の変形タイプ

①は「顎関節を動かす筋肉の炎症」

②~④は「関節の内部の異常」が原因です。では、詳しく見ていきましょう。

①筋肉痛タイプ

側頭筋や咬筋という、口を動かしたり咀嚼したりするのに重要な筋肉に炎症が起きる顎関節症です。

 

 

 

 

・我慢すれば口は開けられるが、口を開けた時に痛
 む。

・片頭痛がする。頬がだるい、重い。頬が腫れぼっ
 たい。顔がゆがむ。

などの症状があるとこのタイプかもしれません。筋肉痛(筋肉の緊張)による痛みが原因ですので、顎関節自体には問題がありません。症状を改善させるためには筋肉をほぐすことがまず大切です。

②ねんざタイプ

関節には、骨のほかに軟骨や靭帯、関節包といった組織があります。そうした組織に無理な力がかかって傷んでしまうのが、このねんざタイプです。筋肉痛タイプと同じように、我慢すれば口は開けられるが、口を開けると痛いといった症状が現れます。ただ、筋肉痛タイプと大きくちがうのは、関節の炎症が起きて痛みが出ている間はあごを安静に休める必要があるところです。無理に動かすと炎症が増し、関節の動く範囲が小さくなってしまいます。

③クッションのずれタイプ




 

 

 

 

 

正常な顎関節では、口を開ける動作に応じて、イラストのように常に下顎頭の上に関節円板と呼ばれるクッションの役割をもつ組織が乗っています。(水色の部分)
ところが、このクッションが前の方にずれてしまうと、

・口を開けるとポキポキ、カクカク鳴る

・口を開けようとしても、引っかかったように開けられない。
 大きく開けようとすると痛い

といった2パターンの症状が出てきます。音が鳴るだけであれば経過観察することも多いですが、2つ目の引っかかりが起きている場合は、次の④に移行することもあるため、医療機関で定期的な検査を受診しましょう。

④骨の変形タイプ

関節円板が前にずれ、さらに加齢などにより軟骨が薄くなると、下顎頭とその上の下顎窩が直接当たるようになり、やがて骨が変形していく変形性顎関節症を引き起こします。関節円板が前にずれているので、口を開ける時に引っ掛かりや痛みがあります。また、下顎頭と下顎窩がこすれて、ザラザラとした音が鳴ることもあります。軟骨は女性ホルモンの影響を受けるため、ホルモン量が低下する中高年の方によく見られるタイプです。

まずは、ご自宅で顎関節のセルフケアを行ってみましょう!
<開口ストレッチ(4つすべてのタイプに)>

①こめかみに手を添え、あごを右、左と動かします。

②下あごを前に突き出します。

③口を大きく開けます

これらを1日5セット(1セット10回)行います。全身のストレッチと同じで、続けることによって効果が現れます。ただし一度行ってみて痛みがひどい場合は、顎関節に炎症が起きている可能性があるため、炎症が落ち着くまで関節を休ませましょう。



・筋肉マッサージ(筋肉痛タイプに)

①人差し指と中指を傷みのあるところに当てます。側頭筋ならこめかみあたり、咬筋なら頬と耳の間です。

②500円玉くらいの円を描くように指を動かし、筋肉をほぐします。痛気持ちいと感じるくらいがベストな押し具合です。

顎関節症の種類についてお伝えしましたが、どうしてこうした症状が起きてしまうのでしょうか?
顎関節を傷める原因には大きく5つの習慣が関わっています。

▪歯ぎしり・食いしばり

▪ストレス

▪TCH(歯列接触癖)

▪楽器演奏や激しい運動

▪猫背などの前傾姿勢

1つでも当てはまれば、将来的に顎関節症を引き起こしてしまうリスクがあります。こうした習慣は無意識のうちに行っていることもあるため、まずは自分がやっていないか意識を向けるところから始めてみましょう。

①歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしり・食いしばりですが、これらは歯だけでなく、あごの筋肉と関節にも大きな負担をかけます。筋肉にとっては休息のない過度な筋トレを、関節にとっては人を背負ったひざ関節のように、負荷をかけ続けます。

②ストレス

ストレスは筋肉の緊張をまねき、TCHや歯ぎしり・食いしばりにつながります。ストレスフリーとはどうしてもいかない世の中ですので、運動や趣味などでストレスを軽減、発散させる習慣を身につけましょう。

③TCH(歯列接触癖)

人間はものを噛むとき以外、上下の歯のあいだはわずかに開いているのが普通です。しかし無意識のうちに上下の歯をかみ合わせていることが癖になっている人もいます。これをTCH(tooth contacting habit:歯列接触癖)と呼び、あごの筋肉の疲労や間接への過剰な負担の原因となります。TCHは顎関節症のかたの8割近くにあるといわれています。TCHは無意識の習慣ですので、直すのはなかなか難しいです。まずは自分にTCHがあるか確認し、上下の歯が当たっているのであれば、意識的に離すようにしましょう。離す習慣ができるまでは、「歯を離す!!」などと書いた付箋を目につくところに貼っておくのがポイントです。

④楽器演奏や激しい運動

楽器の種類によっては、演奏が顎関節に負担をかけることもあります。バイオリンは演奏時にあごで楽器を挟むので、負担がかかります。吹奏楽器も、顎関節の弱い方向(下あごを後ろ方向)に力をかけるため、負担となります。
また、激しい運動でも歯を食いしばってしまいますので、マウスピースをするなど予防することも必要だと思います。



⑤猫背などの前傾姿勢

下あごは、頭の骨と筋肉にぶら下がっており、ふりこのように自然にバランスがとれる位置に収まります。姿勢が悪いと、下あごは本来の位置とは違うところにぶら下がるようになり、顎関節への負担となります。

近年では、テレビゲームやスマートフォンなどを使用するときの前傾姿勢が問題視されています。仕事でパソコン作業が多い方も注意が必要です。

 

 

 

 




また、枕があごに当たるうつ伏せ姿勢や横寝、授業中にやりがちな頬杖なども顎に負担をかけてしまいます。このような、ついつい習慣になっている「悪い癖」も原因のひとつにつながります。

顎関節症は急に進行するものではなく、上記のような習慣の積み重ねによって少しずつ悪化していきます。これを機に無意識だった習慣を、意識して確認してみてください!

顎関節症について、何か悩んでいることや思い当たることがありましたらご相談ください。

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