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バイオフィルムとPMTCについて

2020年04月5日

こんにちは!!歯科助手・トリートメントコーディネーターの川上です。今日はバイオフィルムとPMTCについてお話させて下さい。

バイオフィルム(Biofilm、菌膜(きんまく)とは、数種類の細菌がコミュニティーを作って増殖した膜状のもので微生物の集合体のことです。

口の中の歯垢(デンタルプラーク)だけが特殊なわけではなく、自然界にたくさん存在します。身近なバイオフィルムの代表例としては、台所や風呂場の排水口や川底の石にヌルヌルとした膜がバイオフィルムです。バイオフィルムは自然界に広く存在しており、基質と水があればあらゆる場所に形成されます。

また、口腔内の細菌のかたまりである歯垢(プラーク)もバイオフィルムのひとつです。

歯周病の直接の原因は歯垢、つまりバイオフィルムです。歯と歯肉の境目には歯肉溝(しにくこう)と呼ばれる浅い溝があり、そこにたまった歯垢中の細菌が歯周病の原因になります。

毎日の歯磨きで全ての汚れを除去することは難しいです。ヨーロッパで行われた研究では、歯ブラシだけでは全体の汚れの5060%しか除去できなかった、という報告があります。

自分で行うブラッシングだけでは取り除くことができない汚れを、PMTCで取り除きます。

PMTCとは略称のことで「プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング」(Professional Mechanical Tooth Cleaning)の略で、国家資格を持った歯科衛生士が特別な機械を使って行う本格的な「歯のクリーニング」です。

特別な機械を使って、汚れをバイオフィルムごと剥がし取ることにより、汚れの付着を抑え、細菌の繁殖を抑制できる事がPMTCのメリットです。

バイオフィルムは、約3ヶ月で再生されると言われています。できれば、3ヶ月に1度定期的なPMTCをおすすめします。

バイオフィルムの中に生息する歯周病菌は、口腔内だけでなく全身の健康に悪影響があることがわかっています。心臓病、脳梗塞、肺炎、糖尿病、早産などの原因となったり、悪化の要因となります。

PMTCで口腔内を清潔に保つことが、全身の健康にためにも役立つことも、知っておいて頂きたいことです。

 

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