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歯学博士とは

2018年10月21日

こんにちは。歯科医師の堀井です。

今回は歯学博士についてお話していきたいと思います。
単刀直入に言うと、歯学博士とは大学によって授与される学位の一つです。
学位というのは、
・教育課程を履修、または試験に合格するなどして学業を修める
・学術的価値のある研究を修め、論文などを公刊する
・学術・教育の分野において功績を修める
などの条件を満たすことで与えられる称号です。
学位には4年制大学で与えられる「学士」、大学院前期2年で得られる「修士」、
さらに院後期3年で与えられる「博士」などがあります。
歯学の場合は6年制大学を卒業することで「学士」が取得できます。
その後、4年制の大学院に進学して「博士」取得という流れになります。

歯学の博士号には甲乙の2種類が存在します。
一つ目は大学の歯学部を卒業後、大学院の歯学部歯学研究科に在籍し、
すべての課程を修了することで取得する方法です。二つ目は大学院には在籍せずに、
学術的価値のある論文を提出することで取得する方法です。

過程を修了して取得した博士号を「甲:課程博士(コースドクター)」、
論文によって認められた博士を「乙:論文博士(ペーパードクター)」といいます。
博士課程修了するためには、同課程に4年以上在学し、必要単位を修得し、
かつ必要な研究指導を受けた上、博士論文を提出し、その審査及び最終試験に合格
しなければなりません。
博士課程修了によって博士号を取る人は、20代後半まで学生であるリスクを取ってでも、
研究を続けたいと考える、研究者的な気質が高いといえます。

歯科医師は、国家試験により歯科医師免許を取得した人のことを言います。
歯科国家試験受験のためには、大学歯学部を修了することで得られる「学士」の
取得が必要なため、歯科医師は全員「学士」の学位は持っています。
しかし大学院での博士号については国家試験とは関係ないので、
博士号を取得せずにすぐ歯科医師として一次医療に従事する人もいれば、
そのまま大学に残って博士号を取得を目指す人もいます。
では歯学博士を取得する意義はどこにあるでしょうか。
  
博士課程では、口腔生理学、口腔生化学、歯科薬理学、口腔微生物学、口腔病理学、歯科生体材料学などの基礎研究分野や、保存修復学、歯科補綴学、口腔外科学、歯科矯正学、小児歯科学、口腔麻酔学などの臨床系の研究分野に分かれて研究を行うことになります。
そのため、特に課程博士を取得している歯科医師は、専門分野について4年間に亘って
学術論文を大量に読み、自らの研究を行い論文の完成を目指します。
また 博士課程進学後、多くの大学院生は大学病院で最先端の臨床を実践することになります。
このような課程を修了して、高度の専門知識と技術を持ち、高い見識を有する研究者、
医療従事者であるという称号が歯学博士のもつ意味です。

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