根管治療/船橋
2018年06月15日
皆さん、はじめまして、歯科衛生士の加藤です。四月に市川ビルさとう歯科医院に入社しました。人として、社会人として、歯科衛生士としてたくさんのことを学ばせていただき毎日充実した日々を過ごしています。
関東もとうとう梅雨入りしましたね、天気が悪いと気分もどんよりしてしまいますが頑張りましょう!
さて、今回は「根管治療」についてお話しさせていただきます。「根管治療」とは歯の根っこの治療、神経の治療のことをいいます。
虫歯が進行すると、歯の神経(歯髄)まで達します。
こうなってしまうと虫歯菌が感染した神経を取り除き、根管(神経が入っている管)を綺麗に清掃してから被せ物をする治療を行います。
簡単そうに思えますが、根管治療は非常に難しい処置です。根っこの形は非常に複雑な形をしています。しかし、完璧に根っこの中を綺麗にしないと「痛み」、「腫れ」の原因となり、「根尖病巣」になる可能性があります。
上の写真の丸く囲ってある部分が「根尖病巣」です。
これは、根管治療の際に完璧に汚れが除去できなかった場合、また菌が治療した根に混入してしまった際に起こる病気です。ですので、根管治療は精密に無菌的に行うことが大切になってきます。
当院では、先日のブログで紹介したマイクロスコープを搭載している他にラバーダムという無菌的に処置を行うマスクを使用させていただいています。これらを使うことで精密で尚且つ無菌的に処置を進めることができます。
逆を言えば、ラバーダムを使用しないと無菌的に処置ができず、細菌感染のリスクも上がり再治療の対象になる可能性が高いということです。
根っこの治療は多くても3回しか再治療ができないと言われています。再治療を繰り返すたびに根っこは脆くなり、脆くなった根っこは折れやすくなります。歯の根っこが折れてしまうと、歯を残すことは難しく抜歯の対象になってしまいます。
再治療になると歯を残せる可能性がどんどん低くなるということです。
しかし根管治療でラバーダム防湿を行うことは欧米では必須の処置となりますが、日本で実施している医院は全国でも数%しかないと言われています。当院で行う根管治療はラバーダム防湿をしっかり実施しておりますので安心して頂けたらと思います。
また、根っこの治療が終わったあとは、どのようなものを上に被せるかを決めなければなりません。被せ物といっても多くの種類がありますので、当院では、患者さんのニーズに合わせてしっかりと説明をしてくれるコンサルタントを配置しております。一つ一つの被せ物の特徴、利点、不利点をわかりやすく丁寧に話してくれるので、安心して治療をすることができます!
長くなってしまいましたが、「根管治療」は精密性と無菌的に処置を行えるかが大事な処置です。しかし、マイクロスコープとラバーダムを使用したから完璧というわけではありません。やはり、処置を行うドクターの技量も影響を与えます。
当院では訓練を積んだドクターが時間をしっかり確保し、治療を進めてくれます。
困ったことがあればその都度、患者さんと話し合いもさせていただいています。なにか不安なこと、困ったことがあればその場でおっしゃってください。
皆さまのご来院をお待ちしています。